GSミュージックキーボード操作マニュアル GSミュージックキーボードを初めて起動した時には、音声ガイドがオフになっています。 操作マニュアルの初めに音声ガイド機能を有効にする方法を説明します。 @GSミュージックキーボードを起動します。 AAlt+Tを押してツールメニューを開きます。 B下カーソルキーを1回押して音声設定に移動してEnterキーを押します。 C音声設定のダイアログが表示されますので、音声エンジンのコンボボックスでご利用のスクリーンリーダーを選択してください。 GSミュージックキーボードは、PC-Talker・NVDA・FocusTalkでの読み上げに対応しています。 DEnterキーを押して設定を完了させます。 これで、音声ガイドが有効になりました。 本マニュアルの目次 1.はじめに 1-1.ソフト概要 1-2.Ver2からの新機能と改良点 1-3.無料版での機能制限について 1-4.ご注意 2.基本事項 2-1.サポートについて 2-2.動作環境 2-3.インストール 2-4.アンインストール 3.GSミュージックキーボードの使い方 3-1.まずはド・レ・ミ 3-2.オクターブの上げ下げ 3-3.音量変更 3-4.打鍵速度の調整 3-5.楽器を切り替える 3-6.音色を調整する 3-7.設定値の読み上げ確認 3-8.パーカッション 3-9.メトロノーム 3-10.MIDI音源を切り替える 3-11.レコーダー機能 3-12.オーディオファイルを再生する 4.設定 4-1.全般的な動作を変更する 4-2.読み上げ音声を設定する 5.ライセンスについて 5-1.ライセンスの概要 5-2.ライセンスを購入する 5-3.ライセンスキーの登録 1.はじめに 1-1.ソフト概要 GSミュージックキーボードとは、パソコンのキーボードを鍵盤楽器の鍵盤に見立てて、MIDI音源を演奏するソフトです。 Windowsには標準でMIDI音源が入っています。 しかしながら、これまではスクリーンリーダーユーザーが簡単手軽に利用できるMIDIキーボードソフトがなかなかありませんでした。 そこで、100%キーボードで操作できるMIDIキーボードソフトを作りました。 GSミュージックキーボードを起動して、キーボードの文字キーを押す。それだけでド・レ・ミ…と音が鳴ります。 専用のダイアログを開いて、128種類の楽器の中からお好きな音色に切り替えて演奏することができます。 また、上下左右のカーソルキーで音程を変更することができます。 そのほかにも、ボリューム、打鍵速度、パーカッションのオン・オフなどをワンタッチで変更することができます。 楽器演奏が趣味の方。音楽に興味があってもなかなか手が出なかった方。 GSミュージックキーボードを活用して、ぜひ楽器演奏をお楽しみください。 1-2.Ver2からの新機能と改良点 @レコーダー機能を一新しました。 GS録音機で使用している録音エンジンを搭載することにより、簡単な操作で演奏を録音することができます。 Aレコーダー機能に関するキーボードコマンドを変更しました。 録音の開始は、Control+Rで行います。 録音の停止は、Control+Sで行います。 録音した音声の再生は、これまで通りスペースキーで行います。 録音した音声データの一覧は、Control+Lで表示されます。 Bオーディオファイルの再生機能を搭載しました。 これにより、お好みの楽曲ファイルを再生しながら、その曲にご自身の演奏を合わせて楽しむことができます。 また、その様子をレコーダー機能を使って録音することができます。 C新たにMIDIイベント設定のダイアログを搭載しました。 このダイアログでは、リバーブ・コーラス・モジュレーション・パンの値を調整することができます。 これらの値はキーボードコマンドでも変更できるのですが、ControlやShiftとの組み合わせでちょっと押しにくいと思い、このダイアログを作りました。 MIDIイベント設定のダイアログは、Control+F4で開くことができます。 DGSミュージックキーボードのウィンドウでは、IME(日本語変換機能)がオンにならない様にしました。 これは、IMEがオンになると、正しく演奏ができなくなってしまうための措置です。 Eメトロノーム機能に関するキーボードコマンドを変更しました。 新しいキーボードコマンドは、以下の通りです。 メトロノームのオン・オフ切り替え : F11 メトロノームのテンポ設定 : Control+F11 1-3.無料版での機能制限について GSミュージックキーボードは有料のシェアウェアです。 ライセンスキーを登録いただくまで以下のような機能制限がかかります。 @音色の切り替えが、ピアノジャンルの8種類のみに制限されます。 ライセンスキーを登録いただくことで、16ジャンル128種類の楽器の音色を選択いただける様になります。 Aレコーダー機能での最大録音時間が、30秒に制限されます。 B全般設定のダイアログに在る設定項目を変更することができません。 1-4.ご注意 @GSミュージックキーボードは、MIDI音源を内蔵していません。 ユーザーのシステムに搭載されているMIDI音源を使います。 AMIDIの音質は、ユーザーの環境によって大きく異なります。 BGSミュージックキーボードは、全てのMIDI音源で正常に動作することを保証いたしません。 C作者の許可なくGSミュージックキーボーどを転載・再配布することを禁じます。 DGSミュージックキーボードを他者の権利を侵害する行為に使用しないよう十分ご注意ください。 2.基本事項 2-1.サポートについて GSミュージックキーボードについての情報掲載や最新版の公開は、作者サイトにて行います。 また、お問い合わせにはメールにてお答えします。 以下に作者サイトのURLとお問い合わせ先を記載します。 作者サイト : https://gawachansoft.com/ お問い合わせフォーム : https://gawachansoft.com/inquiry/ ご意見・ご質問、不具合のご報告など、お気軽にお送り下さい。 2-2.動作環境 GSミュージックキーボードは以下のOS上で動作することを確認しています。 Windows 10 32ビット及び64ビット Windows 8.1 32ビット及び64ビット *Windowsはいずれも日本語版です。 2-3.インストール 作者サイトよりダウンロードされたGSMK213.exeを実行しインストーラの指示に従ってインストール作業を行って下さい。 作業の途中でUACが表示された場合は許可を与えて下さい。 2-4.アンインストール コントロールパネルのプログラムの追加と削除からGSミュージックキーボードを選択し、アンインストーラの指示に従ってアンインストール作業を行って下さい。 作業の途中でUACが表示された場合は許可を与えて下さい。 *なお、アンインストール作業は、GSミュージックキーボードを終了させてから行って下さい。 3.GSミュージックキーボードの使い方 3-1.まずはド・レ・ミ GSミュージックキーボードを起動しましたら、Cのキーを押してみてください。 ピアノでドの音が鳴ったはずです。 右隣のVのキーを押すと、レの音が鳴ります。 更に右隣のBのキーを押すと、ミの音が鳴ります。 この様にしてドレミファソラシドを弾くことができます。 Zのキーで1オクターブ低いラを鳴らすことができますので、単調も弾くことができます。 Eのキーを押すと、1オクターブ高いドを鳴らすことができます。 ここでも右にスライドしていくことで、ドレミファソラシドを弾くことができます。 黒鍵もサポートしていますので、試してみてください。 ヒント : キーボードの文字キーを押して演奏すると、スクリーンリーダーが押したキーを読み上げてしまいます。 「ド・レ・ミ」と演奏すると、スクリーンリーダーが「C・V・B」と読み上げます。 これでは、演奏に集中できません。 そんな時は、各スクリーンリーダーの「入力キーの読み上げ機能」をオフにすると便利です。 以下にPC-Talker・NVDA・FocusTalkでの「入力キーの読み上げ機能」のオン・オフを切り替えるキーボードコマンドを紹介します。 PC-Talker : Control+Alt+\(エンマーク) NVDA : NVDAキー+2 FocusTalk : Control+Alt+K 3-2.オクターブの上げ下げ GSミュージックキーボードでは、キーボードのキー数の関係で同時に2オクターブ分しか弾くことができません。 そこでカーソルキーを使って、オクターブを変更できる様にしています。 これで演奏の幅が広がります。 上下のカーソルキーで1オクターブずつ音程を上げ下げすることができます。 また、左右のカーソルキーで0.5オクターブずつ音程を上げ下げすることができます。 そして、Homeキーを押すことで、いつでもオクターブを規定値に戻すことができます。 3-3.音量変更 F10キーで楽器のボリュームが上がります。 F9キーでボリュームが下がります。 3-4.打鍵速度の調整 鍵盤楽器では打鍵速度の調整は当たり前にできます。 しかしパソコンのキーボードでは、キーを押す力を測定することはできません。 そこで、ユーザーが任意の打鍵速度を選択して演奏できる様にしました。 F8キーで打鍵速度が上がります。 F7キーで打鍵速度が下がります。 3-5.楽器を切り替える MIDIでは、128種類の音色が用意されています。 GSミュージックキーボードでも、この128種類の音色を使うことができます。 @F4キーを押して音色リストのダイアログを開きます。 Aカーソルキーでお好きな音色を選択します。 BEnterを押して音色を変更します。 音色リストのダイアログが閉じて、先ほど選択した音色に変更されているはずです。 試しに何か文字キーを押して音を鳴らしてみてください。 *無料の機能制限版では、ピアノジャンルの8種類の音色にのみ変更いただけます。 3-6.音色を調整する Ver1.04より新たにリバーブ・コーラス・モジュレーション・パンの値を設定できる様になりました。 これにより、音色を様々に変化させて演奏を楽しむことができます。 リバーブを使うと、演奏する音に残響効果がかかります。 Control+F8でリバーブの値が上がります。 Control+F7で値が下がります。 デフォルトでは、リバーブの値は0になっています。 コーラスを使うと、演奏する音に厚みがでます。 Control+F10でコーラスの値が上がります。 Control+F9で値が下がります。 デフォルトでは、コーラスの値は0になっています。 モジュレーションを使うと、演奏する音にビブラートがかかります。 Shift+F8でモジュレーションの値が上がります。 Shift+F7で値が下がります。 デフォルトでは、モジュレーションの値は0になっています。 パンを使うと、音色の聴こえる位置をを右や左に動かすことができます。 Shift+F9で音が左に移動します。 Shift+F10で音が右に移動します。 デフォルトでは、パンは中央に設定されています。 *なお、Windows付属のMIDI音源では、リバーブとコーラスの値を変更することができないようです。 上のキーボードコマンドが押しにくい様であれは、専用のダイアログから値を変更することができます。 Control+F4を押すと、MIDIイベント設定というダイアログが開きます。 このダイアログで、リバーブ・コーラス・モジュレーション・パンの値を変更いただけます。 3-7.設定値の読み上げ確認 ボリュームや打鍵速度などの現在の設定値を音声で確認することができます。 読み上げのキーボードコマンドは、以下の通りです。 現在の音色を読み上げる : Control+1 現在のオクターブを読み上げる : Control+2 MIDiボリュームを読み上げる : Control+3 打鍵速度を読み上げる : Control+4 リバーブの値を読み上げる : Control+5 コーラスの値を読み上げる : Control+6 モジュレーションの値を読み上げる : Control+7 パンの値を読み上げる : Control+8 3-8.パーカッション MIDIでは、パーカッションの音を鳴らすことができます。 GSミュージックキーボードでは、F5を押すことでパーカッション音源のオン・オフを切り替えます。 パーカッション音源でカーソルキーでのオクターブを変更する操作をすると、様々な音のパーカッション音に切り替わります。 再びF5を押すことで、元の楽器の音色に戻ります。 3-9.メトロノーム Ver1.02からメトロノームを使える様になりました。 F11を押すことで、メトロノームのオンとオフを切り替えます。 デフォルトのテンポは、1分間に120回です。 Control+F11を押すことで、テンポ設定のダイアログを開くことができます。 1分あたり60回から160回の中から選択してください。 3-10.MIDI音源を切り替える Ver1.01よりMIDI音源を切り替える機能を搭載しました。 これでGSミュージックキーボードでも、MIDI音源を切り替えて演奏を楽しむことができます。 同じ楽器の音色でも、MIDI音源を切り替えると音の感じが変わります。 複数のMIDI音源をお持ちであれば、音源の切り替えをお試しください。 @Shift+F4を押してMIDI音源の一覧ダイアログを開きます。 Aコンボボックスの中から上下のカーソルキーで変更したいMIDI音源を選択します。 BEnterキーを押してMIDI音源の変更を確定させてください。 これでMIDI音源が変更されました。 *なお、高音質のMIDI音源に切り替える場合には、MIDI音源の読み込みに多少時間がかかります。ご注意ください。 3-11.レコーダー機能 GSミュージックキーボードには、レコーダー機能があります。 このレコーダー機能を使って、GSミュージックキーボードでの演奏をWave形式で録音することができます。 以下は演奏を録音する手順です。 @Control+Rを押して録音を開始します。 AGSミュージックキーボードで演奏を行います。 BControl+Sを押して、録音を停止します。 録音を停止した後でスペースキーを押すことで、先ほど録音した音声を聴くことができます。 再生はスペースキーを押すことで停止します。 再生中にControl+スペースを押すことで、一時停止と再会ができます。 再生中にControl+左カーソルを押すと、再生位置が10秒戻ります。 Control+バックスペースで、再生位置が先頭にもどります。 Control+右カーソルで、再生位置が10秒進みます。 Control+Lのコマンドで、これまでに録音した音声データの一覧を表示することができます。 GSミュージックキーボードで録音した音声データは、年月日と時刻の書式で名前が付けられ、自動で保存されています。 カーソルキーで選択してEnterキーを押すことで、その音声ファイルを再生できるようになります。 スペースキーで再生の開始と停止が行えます。 ちなみに、ファイルメニューに在る「録音データの保存先を開く」を実行することで、録音した音声ファイルの保存先をエクスプローラで開くことができます。 なお、レコーダー機能で録音したWaveファイルの音質は、48kHzもしくは44.1kHzのステレオ音声となります。 3-12.オーディオファイルを再生する Ver2.0より、GSミュージックキーボードでオーディオファイルの再生ができる様になりました。 オーディオファイルの再生とは、文字通りGSミュージックキーボードで任意のオーディオファイルを再生する機能です。 標準で、お手持ちの.wav/.wma/.mp3形式のファイルを再生することができます。 この機能を使うことで、お好みの楽曲を再生しながら、その楽曲にご自身の演奏を重ねて楽しむことができます。 また、その様子をレコーダー機能を使って録音することができます。 初めにオーディオファイルを開く方法を説明します。 @Control+Oを押してオーディオファイルを開くためのファイル選択ダイアログを表示させます。 A再生したいオーディオファイルを選択して開きます。 これでオーディオファイルが開けました。 F2キーを押してみてください。 今開いたオーディオファイルが再生されると思います。 もう1度F2キーを押すことで、再生が停止します。 オーディオファイルの再生中には以下のコマンドもご利用いただけます。 再生の一時停止と再会 : Control+F2 再生位置を10秒戻す : F1 再生位置を先頭に戻す : Control+F1 再生位置を10秒進める : F3 オーディオファイルの再生ボリュームは、変更することができます。 ボリュームを上げる : Control+上カーソル ボリュームを下げる : Control+下カーソル 現在のボリュームを音声で確認 : Control+9 なお、拡張子.wavのファイルの再生では、このボリューム変更が効きません。 今後のアップデートで、何らかの対応をする予定です。 別のオーディオファイルを再生したい場合は、再度Control+Oでファイルを開き直してください。 4.設定 GSミュージックキーボードの設定を変更する方法を説明します。 4-1.全般的な動作を変更する @Alt+Tを押してツールメニューを開きます。 A全般設定が選択されますのでEnterを押します。 B全般設定のダイアログが開きますので、各項目を調整してください。 起動時に前回の環境を再現するのチェックボックス。 デフォルトでチェックが外れています。 チェックすると、起動時に前回最後に利用した音色・音程ボリュームなどを再現します。 起動時にアップデートを確認するのチェックボックス。 デフォルトではチェックされています。 チェックを外すと、起動時に最新版の有無を確認しなくなります。 *無料版では、この2つのチェックボックスの設定を変更することができません。 ご注意ください。 C各項目の調整が終わりましたら、OKボタンを押して変更を確定してください。 CANCELボタンを押すと、設定を変更せずに全般設定のダイアログを閉じます。 4-2.読み上げ音声を設定する 次に読み上げに使用する音声を設定します。 @Alt+Tを押してツールメニューを開きます。 A下カーソルを押して音声設定に移動してEnterを押します。 B音声設定のダイアログが開きますので、各項目を調整してください。 音声エンジンのコンボボックスでは、使用する音声の種類を選択します。 GSミュージックキーボードは、PC-Talker・NVDA・FocusTalkでの読み上げに対応しています。 C各項目の調整が終わりましたら、OKボタンを押して変更を確定してください。 CANCELボタンを押すと、設定を変更せずに音声設定のダイアログを閉じます。 5.ライセンスについて 5-1.ライセンスの概要 GSミュージックキーボードは、有料のシェアウェアです。 GSミュージックキーボードが搭載する全ての機能を制限なくご使用いただくには、作者からライセンスを購入いただく必要があります。 また、GSミュージックキーボードを商用で利用される場合もライセンスを購入いただく必要があります。 ライセンスの価格は、以下の通りです。 新規ご購入 : 1,480円(税込み1,628円) 代金のお支払方法としましては、銀行振り込みまたは現金書留をご利用いただけます。 代金お振込み後数時間でライセンスキーをメールにてお送りします。 5-2.ライセンスを購入する GSミュージックキーボードのライセンスの購入を希望される方は、以下のURLよりお申込み下さい。 https://gawachansoft.com/order/ 日中であれば、通常1・2時間以内に、作者から振込先などをご案内するメールをお送りします。 *お申し込みから24時間以上経過しても作者からメールが届かない場合には、お手数ですが https://gawachansoft.com/inquiry/ よりお問い合わせ下さい。 5-3.ライセンスキーの登録 ライセンスキーをGSミュージックキーボードに登録する方法について説明します。 @作者から送付されたメールからライセンスキーをクリップボードにコピーしてください。 AGSミュージックキーボードを起動します。 BAlt+Tを押してツールメニューを開きます。 C下カーソルキーを何回か押してライセンス登録に移動してEnterを押します。 Dライセンスキーを入力するエディットボックスが表示されるので、先ほどクリップボードにコピーしておいたライセンスキーをControl+Vで張り付けます。 EEnterを押して登録を完了させてください。 Fライセンスキーの登録が完了したとのメッセージが表示されるので、内容を確認してからEnterを押します。 ライセンスキーが登録されますと、機能制限が解除されます。 GSミュージックキーボードを存分にご活用ください。