GSサウンドノート Ver5 操作マニュアル 本マニュアルの目次 1.はじめに 1-1.ソフト概要 1-2.ライセンス価格 1-3.無料版ご利用時の機能制限について 1-4.ご注意 2.基本事項 2-1.対応OS 2-2.インストール 2-3.アンインストール 3.起動と終了 4.基本操作 4-1.サウンドファイルの読み込み 4-2.録音機能 4-3.音声データの再生 4-4.範囲選択 4-5.音声データの編集 4-6.音声クリップ 4-7.音声データの保存 4-8.トラック 4-9.ミュート機能 4-10.ミックスダウン 4-11.マーク 5.音声の加工 5-1.サンプリングレートの変更 5-2.ステレオ音声の左右を入れ替える 5-3.ノーマライズ 5-4.音量変更 5-5.フェードインとフェードアウト 5-6.無音の追加 5-7.音声を逆再生 5-8.エコーをかける 5-9.再生速度の変更 5-10.音程の変更 6.プロジェクト 7.lame.exeとflac.exe 7-1.lame.exeの利用 7-2.flac.exeの利用 8.設定 8-1.全般設定 8-2.音声設定 1.はじめに 1-1.ソフト概要 GSサウンドノートは、スクリーンリーダーでの操作に対応する高機能な音声編集ソフトです。 最大8つの音声ファイルを同時に読み込み、並行して編集・加工いただけます。 お手持ちの.wav形式や.mp3形式などの音声ファイルを読み込めば、簡単に編集&加工することができます。 スクリーンリーダーは、NVDAとPC-Talkerに対応しています。 音声ガイドとキーボード操作を組み合わせることで、快適な音声データ編集環境を提供します。 Ver5での新機能 @ 新たに録音機能を搭載。 GSサウンドノートで音声を録音して、そのまま編集や加工を行えます。 録音操作は簡単で、パソコン内で流れる音もマイクからの音声も録音いただけます。 A .m4aファイルと.mp4ファイルの読み込みに対応。 .mp4ファイルは、動画ファイルから音声データを抜き出して読み込みます。 B その他既存機能の改修を行っています。 対応ファイル形式 読み込み : .wav, .mp3, .m4a, .mp4, .wma 出力: .wav, .mp3 主な機能 録音機能を使ってパソコン内で流れる音声やマイクからの音声を簡単取り込み 音声データのコピー・貼り付け・削除 サンプリングレート変換 ノーマライズ・音量調整 フェードインとフェードアウト 無音挿入 再生速度変更 音程変更 複数音声データのミックス 1-2.ライセンス価格 GSサウンドノートはシェアウェアです。 GSサウンドノートの全ての機能を制限なくご使用いただくには、ライセンスをご購入ください。 ライセンス価格は、以下の通りです。 新規ご購入 : 4,400円(税込) Ver4からVer5へのバージョンアップ : 2,200円(税込) ライセンス代金のお支払方法は、銀行振り込みまたは現金書留をご利用いただけます。 ライセンスキーは、代金受領後、数時間以内にメールにてお送りいたします。 1ライセンスにつき、3台までのパソコンでご利用いただけます。 ライセンスご注文フォーム https://gawachansoft.com/order/ 1-3.無料版での機能制限について ライセンスキーを登録いただくまで以下の機能制限があります。 @全8トラックの内、ご利用いただけるトラックが、トラック1とトラック2の2つに制限されます。 A録音機能では、録音可能時間が10分以内に制限されます。 ライセンスキーを登録いただくことで、10分を超える長時間の録音が可能となります。 Bミックス貼り付け機能で張り付け可能な時間が、最大1分までに制限されます。 C全てのトラックをミックスして保存の機能では、Waveデータの冒頭5分までしか保存できません。 1-4.ご注意 @初回起動時、音声ガイドはオフになっています。ツールメニューの音声設定から、使用するスクリーンリーダーを設定してください。 A読み込まれたWaveファイルは、全て16ビットに変換されます。高音質な24ビット/32ビットWaveファイルを読み込む場合はご注意ください。 B操作可能なWaveファイルの最大サイズは2GBです。 CGSサウンドノートを、他者の権利を侵害する行為に利用することは固く禁じます。 2.基本事項 2-1.対応OS Windows11 日本語版 Windows 10 32ビット及び64ビット 日本語版 2-2.インストール @作者サイトより、 `GSSoundNote500.exe` をダウンロードします。 Aファイルを実行し、インストーラの指示に従ってインストールを行います。 Bインストールプログラムの実行時にUACが表示された場合は、「許可」を選択してください。 2-3.アンインストール @コントロールパネルを開き、「プログラムの追加と削除」を実行します。 A「GSサウンドノート」を選択し、アンインストーラの指示に従ってアンインストールを行います。 B途中でUACが表示された場合は、「許可」を選択してください。 3.起動と終了 GSサウンドノートは、スタートメニューを開いて、GSサウンドノートのショートカットを実行して起動する方法と、デスクトップのショートカットから起動する方法があります。 GSサウンドノートを終了させるには、ファイルメニューの「GSサウンドノートの終了」を実行するか、Alt+F4のキーボードコマンドを実行してください。 4.基本操作 4-1.サウンドファイルの読み込み GSサウンドノートでサウンドデータを編集・加工するには、最初にWaveファイルなどのサウンドファイルを読み込む必要があります。 サウンドファイルを読み込むには、Control+Oを押します。 ファイルオープンダイアログが表示されますので、ファイルを開いてください。 サウンドファイルハ、エクスプローラナドノ送るメニューカラモ読み込むことができます。 GSサウンドノートには、挿入読み込みの機能もあります。 挿入読み込みの機能を使えば、既に読み込んでいるWaveデータの先頭・現在の再生位置・終端に別のサウンドファイルを連結して読み込むことができます。 この機能をつかうことで、簡単に複数のサウンドファイルの連結が行えます。 ファイルメニューの中の挿入読み込みの項目からサウンドファイルを指定してください。 4-2.録音機能 GSサウンドノートは、Ver5から新たに録音機能を搭載しました。 録音機能を使用することで、パソコンで流れる音声やマイクから入力された音声を簡単に録音いただけます。 録音したおんせいは、すぐにGSサウンドノートで編集や加工を行うことがかのうです。 Control+Rを押すと、録音が開始されます。 もう1度Control+Rを押すと、録音が停止します。 録音中にShift+Rを押すと、録音が一時停止します。 もう1度Shift+Rを押すと、録音が再開されます。 録音の状況確認は、Control+1の読み上げコマンドでご確認いただけます。 録音中であれば、「トラック1 録音中」などと読み上げます。 ご注意 @録音機能は、現在のトラックに音声ファイルが読み込まれていない状態でのみ実行いただけます。 既に音声ファイルが読み込まれている場合は、そのトラックをクリアしてから録音を行ってください。 A録音は1度に1つのトラックのみで実行可能です。 同時に複数のトラックで録音することはできません。 BGSサウンドノートの録音機能では、録音中の録音データが2000MBに達すると、録音が自動停止します。 2000MBとは、48000Hzステレオの音質で180分程度録音できるデータ量です。 安定した長時間の録音には、GS録音機などの専用の録音ソフトをご利用ください。 録音機能の初期状態では、パソコンで流れる音が録音されるようになっています。 パソコンに接続したマイクからの音声を録音するには、録音設定のダイアログで録音に使用するデバイスを選択してください。 録音設定のダイアログは、F10を押すと表示されます。 録音設定のダイアログには、録音デバイス選択のコンボボックスと、ろくおんの状態を効果音で確認のチェックボックスがあります。 録音デバイス選択のコンボボックスには、ご利用のパソコンで使用できる録音デバイスが列挙されています。 マイクなど、録音に使用したいデバイスを選択してください。 パソコン内部で流れる音を録音されるのであれば、コンボボックスの先頭に在る「既定の再生デバイス」を選択してください。 録音の状態を効果音で確認のチェックボックスにチェックを入れると、録音の開始時や停止時に効果音が鳴るようになります。 4-3.音声データの再生 次に読み込んだWaveデータを再生する方法を説明します。 以下の再生用のコマンドがご利用いただけます。 再生の開始と停止 : スペース 再生位置を10ミリ秒戻す : Control+Shift+Alt+左カーソル 再生位置を100ミリ秒戻す : Control+Shift+左カーソル 再生位置を1秒戻す : Alt+左カーソル 再生位置を10秒戻す : 左カーソル 再生位置を1分戻す : Control+左カーソル 再生位置を5分戻す : Shift+左カーソル 再生位置を先頭に戻す : Home バックスペースでも再生位置を先頭に戻すことができます。 再生位置を10ミリ秒進める : Control+Shift+Alt+右カーソル 再生位置を100ミリ秒進める : Control+Shift+右カーソル 再生位置を1秒進める : Alt+右カーソル 再生位置を10秒進める : 右カーソル 再生位置を1分進める : Control+右カーソル 再生位置を5分進める : Shift+右カーソル 再生位置を終端に移動 : End 再生位置を範囲選択部分の先頭に移動 : Control+Shift+Home 再生位置を範囲選択部分の終端に移動 : Control+Shift+End 再生スピードを上げる : Control+上カーソル 再生スピードを下げる : Control+下カーソル 再生スピードを1.0倍に戻す : Control+Home *ここでの再生スピードは、音声再生上のスピードです。 ここで再生スピードを変更しても、Waveデータそのもののスピードは変更されません。 関連した以下の読み上げコマンドもご利用いただけます。 再生スピードを読み上げ : Control+6 現在の再生位置を読み上げ : Control+7 Waveデータの収録時間を読み上げ : Control+8 Waveデータのチャンネル数を読み上げ : Control+9 Waveデータのサンプリングレートを読み上げ : Control+0 4-4.範囲選択 読み込んだWaveデータを編集・加工するには、任意の領域を範囲選択する必要があります。 範囲選択には、以下のコマンドが利用できます。 Waveデータの全ての領域を範囲選択する : Control+A Waveデータの先頭から再生位置までを範囲選択する : Shift+Home 再生位置からWaveデータの終端までを範囲選択する : Shift+End 上のコマンドの他にも、F4キーを2回押して範囲選択する方法があります。 最初に範囲選択を開始したい場所に再生位置を移動して1回目のF4を押します。 次に範囲選択を終了させたい場所に再生位置を移動して2回目のF4を押します。 2回目のF4を押したところで、範囲選択が実行されます。 範囲選択が行われている状態でEscapeを押すと、範囲選択が取り消されます。 現在の範囲選択の状態を確認するには、Control+4の読み上げコマンドを実行してください。 4-5.音声データの編集 Waveデータの編集としては、以下のコマンドがご利用いただけます。 範囲選択されている部分をコピーする : Control+C GSサウンドノートでのコピーは、Windowsのクリップボードを使いません。 コピーされたWaveデータは、GSサウンドノートが独自に記録します。 範囲選択されている部分を切り取る : Control+X 範囲選択されている部分以外を削除する : Control+T コピーしたWaveデータを再生位置に張り付ける : Control+V コピーしたWaveデータを再生位置にミックス貼り付けする : Control+Shift+V ミックス貼り付けでは、読み込まれているWaveデータとコピーされているWaveデータをミックスします。 なお、無料の機能制限版では、ミックス貼り付け可能な時間が1分までに制限されます。 1つ前の編集状態に戻す : Control+Z 4-6.音声クリップ 音声クリップ機能を使うと、任意のWaveデータを名前を付けて音声部品として保存し、後から簡単に再利用することができます。 例えば、ある音声データを効果音として音声クリップに保存しておき、後から任意のWaveデータの好きな場所に効果音として挿入することができます。 Waveデータを音声クリップとして保存するのは簡単です。 @GSサウンドノートでWaveデータを読み込みます。 A音声クリップとして保存したい部分を範囲選択して、Shift+Cのコマンドを実行します。 B音声クリップの保存ダイアログが表示されますので、保存するWaveデータに名前を付けてください。 CEnterを押すと、Waveデータが音声クリップとして保存されます。 次に、保存した音声クリップを利用する方法です。 @Shift+Vを押して、音声クリップの一覧ダイアログを開きます。 A音声クリップの一覧がリスト表示されますので、利用したい音声クリップにカーソルを合わせてください。 B音声クリップの利用方法は、貼り付けとミックス貼り付けの2種類です。 Alt+Vのキーボードコマンドを実行するか貼り付けボタンを押すと、選択されている音声クリップが、読み込まれているWaveデータの現在の再生位置に張り付けられます。 Alt+Mのキーボードコマンドを実行するかミックス貼り付けボタンを押すと、選択されている音声クリップが、読み込まれているWaveデータの現在の再生位置にミックス貼り付けされます。 音声クリップの一覧では、以下のようなコマンドもご利用いただけます。 音声クリップ一覧の項目数と現在位置を読み上げる : Control+7 カーソルの当たっている音声クリップの収録時間を読み上げる : Control+8 カーソルの当たっている音声クリップの内容を再生する : スペースキー この再生は、キーボードのいずれかのキーを押すことで停止されます。 不要になった音声クリップは、削除することができます。 削除したい音声クリップにカーソルを合わせて、Deleteキーを押してください。 すると削除して良いかを確認するメッセージが表示されますので、はいのボタンを押してください。 削除された音声クリップは、Windowsのごみ箱に入ります。 4-7.音声データの保存 GSサウンドノートで編集したWaveデータを保存するには、いくつかの方法があります。 順を追って説明します。 まずは上書き保存です。 読み込んだWaveファイルをGSサウンドノートで編集した内容で上書きします。 オリジナルのWaveファイルの内容が書き換わりますのでご注意ください。 Control+Sのコマンドを実行します。 Waveファイルを編集した内容で上書きして良いかの確認メッセージが表示されます。 上書きして良ければはいのボタンを押してください。 次に名前を付けて保存です。 GSサウンドノートで編集したWaveデータを新しい音声ファイルとして書き出します。 Control+Shift+Aのコマンドを実行します。 ファイル保存ダイアログが表示されますので、ファイル名と保存場所、そしてファイル形式を指定してください。 保存できるファイル形式は、WaveファイルとMP3ファイルです。 次に、範囲選択している部分を新しい音声ファイルとして書き出します。 ファイルメニューの「選択範囲に名前を付けて保存」を実行します。 ファイル保存ダイアログが表示されますので、ファイル名と保存場所を指定してください。 Waveデータをマークの部分で分割して保存することもできます。 ファイルメニューの「マークで分割して保存」を実行します。 ファイル保存ダイアログが表示されますので、ファイル名と保存場所を指定してください。 マークについては後述します。 最後にステレオ音声を左右に分割して保存する方法です。 この機能を使うと、1つのステレオ音声を左右に分割して、2つの音声ファイルにすることができます。 ファイルメニューの「ステレオ音声を左右に分離して保存」を実行します。 ファイル保存ダイアログが表示されますので、ファイル名と保存場所を指定してください。 分離された音声ファイルには、それぞれファイル名の末尾に「\_L」(左側音声)、「\_R」(右側音声)が付加されます。 4-8.トラック GSサウンドノートは、マルチトラック対応です。 マルチトラック対応とは、同時に複数の音声ファイルを読み込んで編集・加工が行える機能のことです。 GSサウンドノートには、トラック1からトラック8まで8つのトラックが用意されています。 それぞれのトラックに音声ファイルを読み込み、編集と加工が行えます。 今までの説明では、このうちトラック1のみを使っていました。 別のトラックに移動するには、数字キーを使います。 1キーを押すとトラック1に、2キーを押すとトラック2に移動することができます。 8キーを押すと、トラック8に移動します。 現在のトラックを確認するには、Control+1の読み上げコマンドを実行してください。 複数のトラックにWaveデータを読み込んでいる状態でControl+スペースを押すと、 全てのトラックを一括して再生することができます。 全てのトラックの一括再生中に再生位置の移動コマンドを実行した場合には、 再生中の全てのトラックの再生位置が連動して移動します。 全てのトラックの一括再生は、スペースまたはControl+スペースで停止します。 4-9.ミュート機能 ミュートとは、音を消すことです。 GSサウンドノートのミュート機能では、任意のトラックまたは全てのトラックの音を消すことができます。 例えば、トラック1・トラック2・トラック3に音声ファイルが読み込まれている状態で、 全てのトラックを再生するとします。 その際に、トラック2だけ音を消して、トラック1とトラック3の音を聴くことができます。 ミュートのコマンドは、以下の4種類です。 現在のトラックのみをミュートさせる : Control+F7 現在のトラックのミュートを解除する : F7 全てのトラックをミュートさせる : Control+F8 全てのトラックのミュートを解除する : F8 現在のトラックのミュート状態を読み上げ : Control+5 4-10.ミックスダウン ミックスダウンとは、複数のトラックに読み込まれている音声データを合成(ミックス)して、1つの音声ファイルとして書き出すことです。 ミックスダウンを行う手順は、以下の通りです。 @複数のトラックに音声ファイルを読み込んでいる状態で、 ファイルメニューの「全てのトラックをミックスして保存」を実行します。 A最初にファイル保存用のダイアログが表示されます。 ファイル名と保存先、そして保存形式を指定して、保存ボタンを押してください。 保存可能なファイル形式は、WaveファイルとMP3ファイルです。 B続いて音質指定のダイアログが表示されますので、書き出す音声ファイルの音質を指定してEnterを押してください。 Cファイルの書き出し作業中には、作業中を示すダイアログが表示されます。 このダイアログが閉じたら、保存完了です。 なお、無料の機能制限版では、Waveデータの冒頭5分までが書き出されます。 4-11.マーク GSサウンドノートには、マーク機能があります。 マーク機能を使えば、Waveデータの任意の場所に目印を付けることができます。 マークを設定する : Control+F2 マーク一覧を表示 : F2 設定したマークの一覧が表示されます。 マークを選択してEnterを押すことで、その場所に再生位置を移動させることができます。 マーク一覧でDeleteを押すと、そのマークが削除されます。 先頭のマークに移動 : Control+PageUp 前のマークに移動 : PageUp 次のマークに移動 : PageDown 最後のマークに移動 : Control+PageDown 5.音声の加工 GSサウンドノートでは、Waveデータに様々な加工処理を行うことができます。 以下では、この加工機能について説明します。 5-1.サンプリングレートの変更 まずはWaveデータのサンプリングレートを変更してみます。 サンプリングレートとは、そのWaveデータが1秒間にどれくらいのデータを使って音声情報を記録しているかを表す数値です。 @トラックに音声データを読み込んでいる状態で、Alt+Qを押します。 A「音質変換」にカーソルが当たっていますので、Enterを押してください。 B音質指定のダイアログが表示されますので、変換したいサンプリングレートを選択してEnterを押します。 C音質の返還作業が開始されます。 5-2.ステレオ音声の左右を入れ替える ステレオ音声の左右の音声を入れ替えることもできます。 @左右の音声を入れ替えたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを押して「ステレオ音声の左右チャンネル入れ替え」を選択してEnterを押します。 C左右音声の入れ替え作業が開始されます。 5-3.ノーマライズ ノーマライズ機能とは、Waveデータを解析して、音割れしない範囲で最大までWaveデータの音量を引き上げる機能のことです。 ノーマライズ機能の実行手順は、以下の通りです。 @ノーマライズしたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「ノーマライズ」に移動してEnterを押します。 Cノーマライズ処理が開始されます。 5-4.音量変更 読み込まれているWaveデータの音量を変更したい場合には、音量変更の機能を使います。 実行手順は、以下の通りです。 @音量を変更したい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「音量変更」に移動してEnterを押します。 C音量指定のダイアログが表示されますので、変更したい音量を指定してください。 この音量指定では、100が現在の音量です。 ここを基準にして、0%から200%までの範囲で変更したい音量を指定することができます。 音量を100%より大きくする場合には、音割れに十分ご注意ください。 既に十分音量の大きいWaveデータの音量を更に大きくすると、音割れが生じる可能性が高いです。 DEnterを押すと、音量の返還作業が開始されます。 5-5.フェードインとフェードアウト 範囲選択している部分にフェードインまたはフェードアウトの処理を行うことができます。 処理の手順は以下の通りです。 @フェードインまたはフェードアウトさせたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「フェードイン」または「フェードアウト」を選択してEnterを押します。 Cフェードインまたはフェードアウトの処理が開始されます。 5-6.無音の追加 Waveデータに無音を追加したり、範囲選択している部分を無音に変換することができます。 再生位置に無音を追加する手順は、以下の通りです。 @無音を挿入したい位置に再生位置を移動してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「再生位置に無音を挿入する」に移動してEnterを押します。 C追加する無音の長さを指定するダイアログが表示されますので、無音の長さを指定してください。 このダイアログには、分指定のコンボボックス・秒指定のコンボボックス・ミリ秒指定のコンボボックスが在ります。 分の指定は、0分から30分まで選択いただけます。 秒の指定は、0秒から59秒まで選択いただけます。 ミリ秒の指定は、10ミリ秒から990ミリ秒まで10ミリ秒単位で選択いただけます。 D無音の時間指定が終わりましたら、Enterを押してください。 無音追加の処理が開始されます。 範囲選択している部分を無音に変換する手順は、以下の通りです。 @無音に変換させたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「選択範囲を無音にする」に移動してEnterを押します。 C無音への変換処理が開始されます。 5-7.音声を逆再生 範囲選択されている部分の音声を逆再生するように加工することができます。 逆再生の設定手順は、以下の通りです。 @逆再生させたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「選択範囲を逆再生」に移動してEnterを押します。 C逆再生の処理が開始されます。 5-8.エコーをかける 範囲選択している部分にエコーをかけることができます。 エコーをかける手順は、以下の通りです。 @エコーをかけたい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「選択範囲にエコーをかける」に移動してEnterを押します。 C「エコー1」と「エコー2」が在りますので、いずれかを選択してEnterを押します。 選択範囲にエコーをかける処理が開始されます。 5-9.再生速度の変更 範囲選択している部分の再生速度を変更することができます。 再生速度を変更する手順は、以下の通りです。 なお、再生速度を変更しても、音声の音程は維持されます。 @再生速度を変更したい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「選択範囲の再生速度を変更」に移動してEnterを押します。 C速度指定のダイアログが表示されますので、変更したい速度を選択してEnterを押してください。 指定できる速度は、0.5倍から2.0倍までの範囲です。 5-10.音程の変更 範囲選択している部分の音程を変更することができます。 音程を変更する手順は、以下の通りです。 なお、音程を変更しても、音声の再生速度は維持されます。 @音程を変更したい部分を範囲選択してください。 AAlt+Qを押して加工メニューを開きます。 B下カーソルを何回か押して「選択範囲の音程を変更」に移動してEnterを押します。 C音程指定のダイアログが表示されますので、変更したい音程を選択してEnterを押してください。 指定できる音程は、1度刻みで1オクターブ下から1オクターブ上までです。 1度とは、1オクターブを12分割したものです。 つまり1度音程を上げれば、12分の1オクターブ音程を上げたことになります。 6.プロジェクト GSサウンドノートには、プロジェクト機能が在ります。 プロジェクト機能を使うことで、現在GSサウンドノートで編集している作業内容に名前を付けて保存することができます。 単一の音声ファイルを読み込み、編集・加工をしてから書き出すのであれば、作業状態をプロジェクトに保存する必要はないかもしれません。 しかし、複数のトラックで音声データの編集作業を行っている場合などには、 作業内容に名前を付けて保存して管理できる面からプロジェクト機能が便利です。 GSサウンドノートを起動した直後は、いつでもプロジェクトが作成できる状態です。 音声データの編集作業を行っていて、この作業はプロジェクトとして保存したいと思ったら、 Control+Shift+Sのコマンドを実行してください。 プロジェクト保存用のダイアログが表示されますので、プロジェクト名を入力してEnterを押します。 プロジェクト名は、半角の英数字が望ましいです。 記号は、-(ハイフン)か_(アンダーバー)程度でお願いします。 これで作業内容がプロジェクトとして保存されました。 GSサウンドノートを再起動しても、Control+Shift+Oのコマンドでプロジェクトを開くことができます。 プロジェクトを開く際には、プロジェクト名と同じ名前のフォルダの中に在る「TrackInfo.project」というファイルを選択して開いてください。 こうすることで、そのプロジェクトの情報が読み込まれます。 プロジェクトの履歴機能もあります。 履歴機能を使うことで、最近使用したプロジェクトを簡単に開くことができます。 プロジェクト履歴の一覧は、Control+F1で表示されます。 プロジェクト履歴の一覧で開きたいプロジェクトを選択してEnterを押すと、そのプロジェクトが読み込まれます。 名前を付けて保存したプロジェクトは、GSサウンドノートの作業フォルダの中のUserProjectフォルダに保存されます。 このUserProjectフォルダは、ファイルメニューに在る「プロジェクトの保存フォルダを開く」を実行することで開くことができます。 「プロジェクトの保存フォルダを開く」を実行すると、エクスプローラでUserProjectフォルダが表示されます。 なお、現在開いているプロジェクトを閉じて新規の作業状態にソフトをセットしたい場合には、 Control+Shift+Nのコマンドを実行してください。 7.lame.exeとflac.exe 7-1.lame.exeの利用 GSサウンドノートは、lame.exeに対応しています。 lame.exeとは、フリーで高品質なMP3変換ソフトです。 lame.exeを導入いただくことで、GSサウンドノートのMP3保存機能が強化され、出力するMP3ファイルのビットレートをご指定いただけるようになります。 64Kbpsから320Kbpsまで、5種類のビットレートが指定可能になります。 lame.exeを導入する手順は、以下の通りです。 @下のURLからlame3.100.zipという.zipファイルをダウンロードします。 http://www.rarewares.org/files/mp3/lame3.100.zip Aダウンロードした.zipファイルを解凍します。 B解凍して出てきたファイルの中からlame.exeというファイルを選択して、Control+Cでクリップボードにコピーします。 Cデスクトップに在るGSサウンドノートのショートカットを選択し、アプリケーションキーを押して右クリックメニューを開きます。 D下カーソルキーを何回か押して、ファイルの場所を開くという項目に移動し、Enterキーを押します。 EエクスプローラでGSサウンドノートのインストール先フォルダが開きますので、 Control+Vで先ほどクリップボードにコピーしたlame.exeを貼り付けます。 アクセスが拒否されましたというメッセージが表示されましたら、Enterキーをおして作業を続行してください。 Flame.exeの張り付けが終わりましたら、Alt+F4を押してエクスプローラを閉じます。 これでlame.exeの導入作業は完了です。 lame.exeを導入したことにより、GSサウンドノートの全般設定のダイアログにMP3変換時のビットレートを選択するためのコンボボックスが追加されます。 7-2.flac.exeの利用 GSサウンドノートは、flac.exeに対応しています。 flac.exeを導入いただくことで、GSサウンドノートで編集・加工したWaveデータを.flac形式で保存できるようになります。 .flacファイルとは、.wavファイルを可逆圧縮した音声ファイルです。 flac.exeの導入手順は、以下の通りです。 @下のURLからflac-1.3.2-win.zipという.zipファイルをダウンロードします。 https://ftp.osuosl.org/pub/xiph/releases/flac/flac-1.3.2-win.zip Aダウンロードした.zipファイルを解凍します。 B解凍して出てきたflac-1.3.2-winフォルダの中のwin32フォルダにflac.exeというファイルがあります。 このflac.exeを選択してControl+Cでクリップボードにコピーします。 Cデスクトップに在るGSサウンドノートのショートカットを選択し、アプリケーションキーを押して右クリックメニューを開きます。 D下カーソルキーを何回か押して、ファイルの場所を開くという項目に移動し、Enterキーを押します。 EエクスプローラでGSサウンドノートのインストール先フォルダが開きますので、 Control+Vで先ほどクリップボードにコピーしたflac.exeを貼り付けます。 アクセスが拒否されましたというメッセージが表示されましたら、Enterキーをおして作業を続行してください。 Fflac.exeの張り付けが終わりましたら、Alt+F4を押してエクスプローラを閉じます。 これでflac.exeの導入作業は完了です。 8.設定 8-1.全般設定 ここからは、GSサウンドノートの設定を変更する方法です。 まずは全般的な設定を変更します。 @Alt+Tを押してツールメニューを開きます。 A全般設定の項目にカーソルが当たっていますので、Enterを押します。 全般設定のダイアログが表示されますので、各項目を調整してください。 起動時に更新チェックを行うのチェックボックス。 チェックするとソフトの起動時に更新チェックを行います。 デフォルトでチェックされています。 起動時に前回の作業状態を再現するのチェックボックス。 チェックすると、ソフトの起動時に前回最後に利用していた作業状態が再現されるようになります。 デフォルトではチェックが外れています。 読み込んだ音声データを自動再生するのチェックボックス。 チェックすると、音声ファイルの読み込み完了後にそのWaveデータを自動的に再生するようになります。 デフォルトではチェックが外れています。 GSサウンドノートのインストール先フォルダにlame.exeが在る場合には、MP3ファイルのビットレートのコンボボックスが表示されます。 このコンボボックスでは、出力するMP3ファイルの音質(ビットレート)を指定します。 指定できるビットレートは、64Kbpsから320Kbpsまでの5種類です。 デフォルトでは、128Kbpsが選択されています。 lame.exeの導入方法につきましては、本マニュアルの「7-1.lame.exeの利用」をご覧ください。 作業フォルダのエディットボックスには、GSサウンドノートがWaveファイルの読み込みや編集を行う際に利用するフォルダのフルパスが表示されています。 初期状態では、 C:\ProgramData\GawachanSoft\GSSoundNote と表示されています。 このフォルダを任意の場所に変更したい場合には、エディットボックスの次にある参照ボタンを押します。 フォルダ選択用のダイアログが開きますので、 任意のフォルダを選択してEnterキーを押してください。 なお、作業フォルダを変更しても、既存のプロジェクトのデータは以前の作業フォルダに残っていますので、必要に応じて、新しく指定したフォルダへの移動をお願いします。 B各項目の調整が終わりましたら、OKボタンを押してください。 OKボタンを押すと、変更された設定を保存して、ダイアログを閉じます。 CANCELボタンを押すと、設定を変更せずにダイアログを閉じます。 8-2.音声設定 次に読み上げに使用するスクリーンリーダーを設定します。 @Alt+Tを押してツールメニューを開きます。 A下カーソルキーを1回押して音声設定に移動してEnterを押します。 B音声エンジンのコンボボックスで、音声ガイドに使用するスクリーンリーダーを選択してください。 GSサウンドノートは、NVDAとPC-Talkerに対応しています。 COKボタンを押すと、変更された設定を保存して、ダイアログを閉じます。 CANCELボタンを押すと、設定を変更せずにダイアログを閉じます。